2016年6月24日
Pilates 腰痛・肩こりのためのピラティス・エクササイズ
原因が確定できる特異的腰痛は、医療機関を受診する腰痛患者の 15%くらいの割合といわれています。その内訳は、腰痛自体よりも座骨神経痛を代表とする脚の痛 みやしびれが主症状の疾患である腰椎椎間板ヘルニアと 腰部脊柱管狭窄症がそれぞれ4~5%、高齢者の骨粗鬆症の方に多い圧迫骨折が約4%、結核菌も 含む細菌による背骨の感染(感染性脊椎炎)や癌の脊椎への転移など背骨の重篤な 病気が約1%、尿路結石や解離性大動脈瘤(かいりせいだいどうみゃくりゅう)な ど背骨以外の病気が1%未満です。
この非特異的腰痛症に、筋・筋膜性疼痛症候群が含まれます。筋膜は全身がつながっているためこのようなエクササイズが有効と考えられます。
ピラティズ・エクササイズは、ドイツ人のJoseph Hubertus Pilates (1883 –1967)が1920年代に開発した身体フィットネスのメソッド(Pilates method)で全世界で広まっています。
当院では、このピラティス・エクササイズを解剖学、生理学的に解釈を行い、皆様に無理のないエクササイズを提案しております。
ピラティスの効果
- Pilatesは身体のコンディショニングを整える効果がある。
- 体幹だけではなく、四肢も含めた筋力強化、柔軟性向上、筋持久力向上が期待できる。
- 脊柱や骨盤のアライメントを整え、呼吸法、強い体幹や身体の中心の意識、調整能力やバランス感覚の向上に指導の重きが置かれる。
- Pilatesは筋肉の緊張やバランスを調整し、その結果正しい姿勢や効率的な動きを学習することができる。
- リハビリ目的としてバランスの改善、腰部の安定性と柔軟性の改善、腰痛改善、骨盤底筋群の機能不全の改善に有効とされる。
ペルビック・カール(骨盤あげ)
エクササイズ・ステップ
- スタートポジション
- 息を吐く
- 息を吸う
- 息を吐く
ターゲットの筋肉
腹筋群(腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋)
骨盤底筋(尾骨筋、肛門挙筋)
股関節伸筋(大殿筋、ハムストリングス)
チェスト・リフト(胸郭の持ち上げ)
エクササイズ・ステップ
- スタートポジション
- 息を吐く
- 息を吸う
- 息を吐く
ターゲットの筋肉
腹筋群(腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋)
バック・エクステンション(体幹伸展)
エクササイズ・ステップ
- スタートポジション
- 息を吐く
- 息を吸う
ターゲットの筋
脊柱起立筋(棘筋、最長筋、腸肋筋、半棘筋)
深層の固有背筋
(渡辺正哉・大川誠一著:腰部疾患の評価と治療(評価・実技)(DVD), 全国病院理学療法協会, (株)リミック, 2014.より)
更新履歴
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